今日を後悔せずに生きるアドバイス~大阪難波心療内科コラム

◆ 無限に時間があったら
もし人生に終わりがなかったら、今日やるべきことはゼロになるかもしれません。
「いつかやればいい」「明日でいいや」という思考が習慣になり、努力も挑戦も先送りしてしまうでしょう。
ゲームや試験、締め切りがある仕事を思い出してください。時間が有限だからこそ、集中力が高まり、成果も出せるのです。
実際、人間の脳は「締め切り効果」という性質を持っています。期限が近づくほど注意と行動が強化され、優先順位をつける力が高まることが心理学の研究でも示されています。
◆ 有限だからこそ価値が生まれる
あなたの人生はいつか終わります。これは恐ろしい事実ではなく、むしろ「今日」という一日を輝かせるスイッチです。
もし時間が無限にあったら、夢も目標も先送りにしてしまうでしょう。でも時間が限られているからこそ、「今やろう」「今日動こう」という気持ちが生まれます。
これは「希少性の原理」とも呼ばれます。心理学では、人は「限られているもの」に価値を感じ、優先して行動する傾向があるのです。人生の時間もまさに“希少”だからこそ、私たちに行動を促します。
◆ 今日を生きるためのヒント
「いつかやる」を「今日やる」に変えるには、次のような工夫が役立ちます。
- 今日の行動を「小さな一歩」に分けて決める
- 「期限」を自分で設定する(例:今日中・今週中)
- 「やる理由」を思い出す(なぜやるのか、誰のためにやるのか)
- 終わりがあることを、ネガティブではなく「動く力」として使う
こうした習慣が、「後でやろう」から「今やろう」への意識転換につながります。
◆ 未来は「今日の積み重ね」でしかできない
未来の自分は、今日の選択の結果です。どんな夢も、どんなキャリアも、どんな人間関係も、「今日の行動」の積み重ねで形づくられます。
だからこそ、「終わりがある」ことを恐れるのではなく、チャンスに変えていきましょう。
◆ まとめ:今を使い切ろう
あなたの人生には終わりがあります。だからこそ、今日という一日が価値を持ちます。
「いつかやる」ではなく、「今日やる」。
その選択が、未来のあなたをつくります。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)