幸せかどうかの基準の話~大阪難波心療内科コラム

◆ おにぎりは自分で選ぶのに、気分は他人まかせ?
今日の昼ごはんをパンにするか、おにぎりにするか。
そんなことを他人に決めてもらう人は、ほとんどいませんよね。
「自分の気分で決めたい」
「今日はこっちが食べたい」
私たちは、普段から“自分の意思”で日常を選んでいます。
けれど不思議なことに、
「自分の気分」つまり「楽しいかどうか」は、
つい他人や環境に委ねてしまうことが多いのです。
◆ 気分は「反射」ではなく「選択」
たしかに、人間の感情は外部の刺激によって簡単に動かされます。
でも、立ち止まって考えてみましょう。
「自分がどんな気分で過ごすか」って、
本当は自分で決められるものです。
嫌な出来事があっても、
「落ち込みっぱなしで一日を終える」のか、
「ちょっとだけ気持ちを切り替えてみる」のか。
選ぶのは、あなた自身。
心理学ではこれを「認知の選択」と呼びます。
出来事は変えられなくても、「その出来事をどう捉えるか」は自分で選べるという考え方です。
◆ 「自分は今日、楽しく過ごす!」と決めてみる
では、どうすれば自分の気分を自分で決められるのか。
それはとてもシンプル。
「私は今日、楽しい気分で過ごす」と決めてしまうことです。
たとえば朝の支度をしながら、
「今日はいい一日になる」と小さくつぶやいてみる。
それだけで脳は、楽しい理由を自然に探し始めます。
◆ まとめ
たとえ思い通りにならない日だったとしても、
「今日は落ち込む日だったな」ではなく、
「そんな日もある。でも明日は明るく過ごそう」と選び直すことも出来ます。
何度も言いますが、気分は流されるものではなく、選ぶもの。
👉その選択が、あなたの一日をまるごと変えていきます。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)